第41回(前編) 読売ジャイアンツ 大田 泰示選手 2010年01月01日
2010年独占インタビュー、第一号は巨人・大田選手です。
みなさん御存知、松井秀喜選手の後にジャイアンツの背番号55を背負う、未来の日本を背負ってたつスラッガー候補です。
プロ一年目と今後の課題・高校時代についてお話を伺ってきました。
前編・後編に分けての掲載です。前編はプロ一年目と今後についてのインタビューです。
ルーキーイヤーを振り返って

スタッフ(以下「ス」) ドラフトが終わってから1年経ちましたが、プロに入って1年間を総括していかがでしたか??
大田選手(以下「大」) いい番号をもらって、他の人より注目される中で、厳しい言葉も言われたりしましたけども、そういう中で1年間怪我なく試合に出続けたということは、1軍に行っても通用することだと思うので、そのことだけは本当によかったことだと思いますね。
「ス」 フィジカル面でしっかりと夏場を乗り切り、年間を通してファームで400打席立ったということは、そこに関しては収穫という事ですね。
では逆に、今の課題はなんでしょう?
「大」 まだまだ1年目だし、大学・社会人からプロに入った選手の方が、技術も上なので、そこは練習の量と、練習終わってからの自主練習で技術を補っていかなければと思っています。
「ス」 技術に関して、東海大相模でベースになられる基礎を作られたと思いますが、今はそれを応用してという形ですか?それとも一から作り上げている過程ですか?
「大」 高校の時に教えてもらった事は、僕の中で良い引き出しとして持っていて、今はプロの球を打つためには、ということテーマに打撃コーチの方と一緒に取り組んでいます。
新しいことが多いので。ゼロからスタートというよりかは、そんな感じのスタートでしたね。
「ス」 客観的に見て、昨年と比較してどんな所がプロ仕様にレベルアップしましたか?
「大」 打ち方自体が変わってきました。木のバットに慣れたので、バットの軌道なども違うと思う。
守備でも送球は高校の時よりきれいな、球筋のいいボールが投げられるようになりましたね。
「ス」 成績面に関しては自身で今年1年どういう評価をしていますか?
「大」 ホームランの数(リーグ3位の17本塁打)は打てた方だと思いますが、打率と三振数はあまり良くありませんでした。
ホームランを打ちながら、打率をもっと上げれれば、また違ったバッティングの仕方が分かると思います。率が上がれば打点も増えるだろうし、そういったところで満足はできなかったですね。
「ス」 新聞では、来期のために体をパワーアップして、強い打球・送球をしたいと拝見したが、今は体を大きくするトレーニング中心にやられているのですか?
「大」 ウエイトトレーニングはコーチと相談して、メニュー組んでもらってやっています。
打撃、守備の練習でも、下半身を使った練習をコーチとやっているので、そういったところで体をひと回り大きくできればと思ってやっていいます。

「ス」 体を大きくする意図は?
「大」 やはり、詰まってでもヒットをうてるようになりたい。詰まってホームランは難しいので。ミスショットの結果、詰まってヒットというのが理想です。
そのためにパワーアップしているようなものなので。芯に当たれば、フェンスオーバーできる自信はあります。いかに芯を外されても、(野手の)間を強い打球を抜くか。
1軍に行けば、球の速いピッチャー、ボールの勢いも違ってくるだろうし、そこでスイングスピードの強さも必要になってくるので、それに打ち負けないパワーも必要になってくる。ハーフライナーっぽく外野前に落とせれば。
「ス」 なるほど。パワーをつける意味は芯を外されたときでも対応できるようにと。
「大」 ラミレス選手を見ていても、そういう打球でセンター前とかありますから。そこで(調子の)波が抑えられ打率を維持できていると思います。
「ス」 今シーズンの8月は2軍で3割超えて、ホームランを出てきた。プロの球に対応してきたということ?
「大」 ただ波が合っただけですね。次の9月は1割9分ぐらいしか打ててないので。たまたま形にはまったというだけだし、8月はピッチャーもばててくる時期なので、速球もそこまで威力がない球をなげてくるピッチャーもいました。そういう(成績の)波の幅をいかに少なくするかが必要だと思う。
「ス」 1軍の投手を体感してキレなどが違いますか?それともある程度自信を持てた?
「大」 初めて(の打席)がピッチャー・シコースキーだったので、球は速かったです。だけど1軍のピッチャーでローテーションに入っている投手の仲で、果たして(シコースキーと同じ速球を持っている投手が)何人いるかを考えたら、自分にもチャンスがあると思います。
目指す将来像について

「ス」 イメージする将来的な選手像は?
「大」 ソフトバンク監督の秋山さんのような選手です。
ホームランも打てるし、走れるし、守備もできて走攻守そろう選手になったほうがチームにとって貢献できる使いやすい選手になると思うので。
「ス」 ちなみに、高校時代は走の部分ではどういう選手だった?(今シーズン、ファームで16盗塁を記録)
「大」 練習試合では監督も盗塁を出してくれていたので、どんどん走っていました。
「ス」 高校通算本塁打がクローズアップさせる中で、実は盗塁も・・・
「大」 高校時代、盗塁はチームの中で1番だと思ってやっていました。
「ス」 フィジカル面でどれくらいまでもっていきたい?
「大」 今は体重90キロですが、93キロぐらいで動けるようにしたいですね。
「ス」 長距離バッターは若いうちは、ホームランと盗塁が両立しているが、だんだんホームランの方に比重がたかまっていくようなキャリア形成、例えばボンズやロドリゲスもそういう形だけど、あくまでもイチロー選手のように走れて、打ててというのがいい?
「大」 それが一番いい野球選手だと思います。そして常に同じポジションを任せられる選手になっていけたら。一流になれると思います。
「ス」 来期の目標は?
「大」 このオフで、しっかり自分で考えて(練習を)やって、キャンプは一軍帯同して、オープン戦も開幕一軍で迎えて、1シーズン一軍でやっていけるようにしたいですね。
「ス」 いつごろから第一線でバリバリ活躍したい?自分の中でプランは描いていますか?
「大」 今はがむしゃらにやって、いろいろ吸収して、3,4年後には絶対にレギュラー取る感じでやりたい。
「ス」 大田選手の今シーズンの2軍での成績を見るとツーベースヒットと本塁打の比率はロドリゲスや松井の若い時期と比べても、本塁打の比率が多い。後は、率を上げて確率をあげていくいければ自然と?
「大」 率をあげれば打点が増えるので、とにかくホームランの数も大事だが、率と打点を稼げば、勝ちにつながるわけですから。そこはこだわっていきたいです。
後編へ続く (後編は高校球児へのメッセージです。)
【インタビュー:豊田明奈】
- 大田泰示選手
- 生年月日:1990年6月9日
- 出身地:広島県
- 東海大相模
高校時は甲子園こそ縁が無かったが、抜群の身体能力、長打力で注目をあびる。高校通算65本塁打。
最後の夏である第90回全国高等学校野球選手権北神奈川大会では大会記録の5本塁打を記録
【参照:第90回全国高等学校野球選手権北神奈川大会大会レポート】
決勝 慶應義塾 9-6 東海大相模
準決勝 東海大相模 16-0 綾瀬
準々決勝 東海大相模 11-2 日大
3回戦 東海大相模 6-1 大和南 - 2008年ドラフト一巡目で読売ジャイアンツに入団。
- 後編はこちら

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