第5回 タンパク質[その2]2008年12月16日

今月は、先月に引き続き「タンパク質」についてお話します。(五大栄養素については第2回コラムをご覧ください)
タンパク質は何からできているでしょう。
「アミノ酸」という言葉を聞いたことがありますか。この「アミノ酸」こそ、タンパク質を作っている成分です。「アミノ酸」には、多くの種類がありそれぞれの働きがあります。その中の20種類が結合してできているものが「タンパク質」です。小さなボールがいくつも固まった状態をイメージしてください。
タンパク質は消化酵素によって分解されますが、その過程でアミノ酸が数個の状態になった中間物質が「ペプチド」と呼ばれます。ドリンクやサプリメントでよく耳にする言葉ですが、タンパク質が分解されている状態なのでタンパク質より吸収が早く注目されています。そして、ペプチドの状態からさらに分解され1つ1つの「アミノ酸」となります。つまり、タンパク質もペプチドもそれらを作っているのはアミノ酸なのです。
さて、その20種類のアミノ酸は体内で作ることのできない9種類の「必須アミノ酸」と体内で作ることのできる「非必須アミノ酸」に分けることができます。それぞれ食品によって含まれるアミノ酸の種類や量が変わってきます。特に必須アミノ酸にはエネルギー効率を高める働きをするものもありますから、たくさんの食品からそれぞれ不足することのないように摂取したいですね。
「タンパク質」のお話をすると、選手からも保護者の方からも多く質問をいただくのが「プロテイン」です。一般的に「プロテイン」と呼ばれる「プロテインパウダー」や「サプリメント」(以下、「プロテイン」)ですが、現在、非常に多くの種類が市場に出回っています。もちろん国産のものも多いですが、海外のものもインターネットを通じて簡単に購入できます。今、使っているあなた!!!その「プロテイン」は、何が含まれていてどのような効果があるかしっかり言えますか。
まず、「プロテイン」とは一般的には食品由来の成分から余分な脂質を取り除き、タンパク質を効率よく吸収できるようビタミンやミネラルを添加したものです。その種類は実に様々で、効果はもちろん、中に含まれているものもタンパク質・ペプチド・アミノ酸と様々です。
食事以外で簡単にタンパク質が摂取できることや持ち運びがしやすいということで利用する人が多いのが実際ですが、プロテインはあくまでも「栄養補助食品」です。しっかりと食事をとった上での「補助」ですから、使う場合は利点を生かしてうまく使いましょう。
プロテインを使用しなくても、タンパク質を多く含む牛乳や卵、きなこでも同じような効果はありますので、まずは自分の食生活を見直し、前回お話したタンパク質摂取のタイミングでうまく摂取するためには、どのタンパク質源を使うのが自分にとっていいのか考えてみましょう。
- 鎌倉 彩さん(SANQ〜九州スポーツ栄養士会〜代表)
- 1985年長崎県出身。
- 福岡県立城南高等学校、中村学園大学短期大学部食物栄養科を経て、2005年4月より外務栄養士として一般企業に勤務。短期大学部時代より高校野球部やボーイズリーグの選手・保護者・指導者を対象とした栄養講座を開講。2007年、食育セミナーも始める。2007年春より、「スポーツ栄養」を学ぶ管理栄養士・栄養士と栄養士を目指すメンバーで構成されたSANQ〜九州スポーツ栄養士会〜を始める。
- 栄養士・フードスペシャリスト・食育指導士
- 日本スポーツ栄養研究会会員
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